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マイクの選び方

2017/06/26

こんにちは。
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのフルカワです。

今回は【マイクの選び方】というお話です。突然ですが、皆さんは「マイマイク」はお持ちですか?私は4本ほど持っております。ダイナミックマイクが3本とコンデンサマイクが1本。主に前者はライブやスタジオ練習用として、後者は簡易的なレコーディングに使用しておりました。一般の方だとなかなか手にする機会やタイミングが無いかもしれませんが、今よりももう少し本格的に歌ってみたいとか、カラオケボックスじゃ満足できないとか、バンドのボーカルとしてライブに出ることになっちゃったとか、自宅でレコーディングをやってみたいとか、必要となる機会が突然訪れることもあるかもしれません。そんな時にどういった基準でどんなマイクを選べばいいのか、そして定番やおすすめのマイクなどにつ
いてお話していきたいと思います。

まずはマイマイクを持つメリットから。マイマイクを持っていないと、そこに備え付けられているマイクで歌わざるをえなくなります。マイクはデリケートな機器なので、管理のなされ方によっては、良いコンディションを保てていないマイクに当たることもあるかもしれません。また、備え付けのマイクの特徴をきちんと理解できていないまま歌っていても、ボーカリストとしての良さを発揮できないまま終わってしまうかもしれません。マイマイクを持つことでそういった懸念を無くすことができるわけです。自分の責任のもとできちんとコンディションを整えておくこともできますし、同じマイクで歌い続けることによってそのマイクの特性を深く理解することもできます。自分の声や歌い方にあったマイクを
選択しながら、理想に近づけていきましょう。

ここからはマイクの選び方のお話です。マイクのタイプにはダイナミックマイクとコンデンサマイクがあるというお話は以前の記事、【ボーカル用マイクの種類と特徴】にも書きましたね。その中で、コンデンサマイクはダイナミックマイクに比べるとよりデリケートで慎重に取り扱わなければならないため、ライブよりもレコーディングの時に使われることの方が多い・・・と書きましたが、実はコンデンサマイクにはライブでも使えてしまうような比較的頑丈なマイクがあったりします。なので演奏するスタイルに合うマイクをその都度選んでいくことができればベストですね。両極端な例を挙げるとすると、全く楽器を使わないか少人数編成のアコースティックバンドなどの、ボーカルがメインでとにかく声を
細部まで綺麗にしっかりと聴かせたいという場合には、超単一指向性(ハイパーカーディオイド)のコンデンサマイクを使うことをオススメしますし、爆音大人数バンドを従えてシャウトを混ぜながら激しく歌うような場合には、単一指向性(カーディオイド)のダイナミックマイクを使うことをオススメします。(指向性に関しては【マイクの指向性】を参照してください。)

それでは、定番のマイクやおすすめのモデルを(私の主観偏見込みで)いくつか紹介したいと思います。まずはSHURE社の[BETA-58A]というダイナミックマイクです。ライブハウスや音楽スタジオには必ずと言ってもいいほど置いてある[SM58]というド定番マイク(ゴッパーやゴッパチなどと呼ばれることもあります)の感度を高め、よりクリアな音質へと昇華させているマイクです。余分な低音域がカットされ、中音域から高音域にかけての抜け感が良いため、歌っていて非常に心地よいマイクです。私もマイマイクとして一本持っていますし、当スクールのレッスンでも大活躍してくれています。ポップ・ロック系の音楽に最適なマイクだと言えるでしょう。次にAUDIX社の[OM5]というダイナミックマイクです。これは主に柔らかい声質で歌いたい方や女性にオススメのマイクです。入力レベルがとても大きいので、そもそもの声が小さめの方やまろやかに優しく歌いたい方にも適していますし、中音域や高音域の音にハリがありながらも、先ほど紹介した[BETA-58A]と比べると鋭くなりすぎない特徴があります。超単一指向性(スーパーカーディオイド=音を拾う角度が狭い)なのでマイクと口との位置関係をしっかりと理解し調節しなければなりませんが、その分他の楽器の音が入りにくく、スピーカーからの音が濁りにくいというのが良い点でもあります。ちなみに、持ってみた感じもすっきり細身なので、手の小さい方にもオススメです。そしてSENNHEISER社の[E935]というダイナミックマイクです。このマイクも高音域がとても綺麗に抜けてくるのですが、[BETA-58A]と比べると自然でまろやかな抜け感なので、高音域がもともとキンキン声だという方にもオススメできます。そして低音域に関しても他の二つに比べるとしっかりと存在感があるので、全体的にとてもバランスの良いマイクなんだと思います。繊細な表現も割とよく拾ってくれるので、ある意味で誤魔化しが効かないマイクだとも言えるでしょう。ガチガチのバンドサウンドというよりは、弾き語りなどで使うと良さそうな印象です。以上の三本を知っておくだけでもマイク選びの基準になると思いますし、シリーズものでもありますので、他の品番のものとの違いなどを確かめながら選ぶと良いかと思います。

この他にも、手持ちでライブなどでも使用可能なハンドヘルド型コンデンサマイクとして、SHURE社の[BETA-78A]やSENNHEISER社の[E965]、NEUMANN社の[KMS104]などがオススメだったり、プロフェッショナルのレコーディングでよく使われるコンデンサマイクとして、NEUMANN社の[U87Ai]や、AKG社の[C414]、自宅録音などに使われることの多い、BLUE社の[BLUEBIRD]・・・などなど、挙げていけばキリがありませんので、今回はここらあたりで終わりにしたいと思います。今後また詳しく説明する記事を書くかもしれませんので楽しみにしていただければと思いますし、ご興味のある方は色々と検索してみてください。

それでは!今日も良いボイトレを!