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マイクの正しい持ち方・使い方

2017/06/12

こんにちは。
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール
ボイストレーナーのフルカワです。

 今回は【マイクの正しい持ち方・使い方】というお話です。マイクの種類、構造、指向性についてここまでお話してきましたが、今回はマイクの使用法についてお話していきます。正しく使いこなせていないと、そのマイクの能力や性能を十分発揮させることができないばかりか、故障につながってしまうことにもなりかねません。具体例を挙げながら説明していきたいと思います。

 まずは正しいマイクの持ち方から。例えばカラオケやライブなどでマイクを持って歌う時は、単一指向性のマイクを使うことが多いわけですが(単一指向性って何?という方は前記事【マイクの指向性】を読んでみてくださいね!)その場合、音は一つの方向(主に前方)からしか拾わないので、斜めにしたり上に向けたりせずに、まっすぐに口に向かって持つようにしましょう。主にロック系やビジュアル系のボーカリストなどが、マイクを斜め上方向に上げて歌っているのを見たことがある方もいらっしゃるとは思いますが、あれをやってしまうと声がマイクに十分に入りにくくなってしまいます。またアナウンサーさんやイベントなどの司会をやられている方などが、マイクをまっすぐ上に向けて喋っているのもよく見る光景ですが、これも実は十分にマイクの性能を活かしきれていない持ち方だったりします。そんな合理的でない持ち方だったとしてもプロの現場でなんとかなっているのは、音響を調節している裏方さんの力あってこそだったりしますので、基本は見た目重視ではなく、マイクの性能を活かすことを重要視していただければと思います。

 そしてマイクを握る場所ですが、これは真ん中の棒状のところを握るようにしてください。マイクの先っぽの部分(「グリル」と言います。)を握ってしまう方がいますが、少しでも握ってしまうとハウリングを起こしやすくなってしまいます。音が大きくなったような感じがする気がしないでもないですが、単にこもってしまっているだけで、細かい声質の変化だったり表情の繊細さだったりを全く反映しなくなってしまうので、絶対に握らないようにしましょう。また、ワイヤレスマイクの場合は、マイクの下の部分を握らないようにしなくてはいけません。電波を送信している部分を手で覆ってしまうことになってしまいますので、音声信号が正常に送信できず、音が出なかったり雑音が混じったりすることもあるかもしれません。注意しましょう。

 最後に、マイクと口の距離について。一般的には5cm前後離して歌うと良いとされていますが、状況に応じて距離を変えてあげる必要があります。当たり前の話ですが、マイクと口の距離は近づけば近づくほどより声を拾うようになりますし、遠ければ遠いほどより声を拾わなくなります。なので、大きな声の時は比較的遠め、小さな声の時には比較的近めにマイクがあると、音量のバランスが均一になります。マイクと口の距離感が近すぎる場合、息が直接マイクに当たってノイズが入ることがあったり、近接効果といって、声の低音部が増幅されることがあります。距離感を変えてみたり、ウインドスクリーンやポップガードといったノイズを軽減できる道具を使ってみたり、ミキサーの低音部を調節してみたりして、理想の音に近づけていってくださいね。

それでは!今日も良いボイトレを!