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チェストボイス(表の声・地声)の鳴らし方

2018/10/31

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師のRIHIRO先生の写真
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのリヒロです。

今日はチェストボイス(表の声・地声)の鳴らし方です。

日本のシンガーの特徴として、チェストボイスで歌うシンガーが多いと思います。チェストボイスは誰もが出せる、喋る時・歌う時・セリフを言う時に主に使う発声ですが、出し方、鳴らし方によって最もいろんな意味で、差の出る鳴らし方です。

日本のシンガーで最も多いのが、少しクラシック型の発声の影響を受けた喉、声帯を少し落として胴体に響かせて鳴らす鳴らし方です。この鳴らし方はマイク抜けも悪いし、喉の負担も大きいので、かなり不自由な思いをして歌っているシンガーが多いということにびっくりします。一見パワフルに聞こえる歌声ですが、長時間のライブ・コンサートをやると、かなり大変な思いをして喉の負担・コンディションと闘いながらやっている人達が多いと思います。正しい情報が入っていないのも今の現状だと思うのですが…最後はステロイド系の薬や注射を打ちながら、ごまかしごまかし仕事をしている人達の話もよく聞きます。本来正しいチェストボイスの鳴らし方を覚えてしまえば、そんな苦労をすることはないと思うのですが?

ポップス型の正しいチェストボイス(表の声・地声)の鳴らし方は、胴体に響かせるのではなく、ストレートに声を前に出す鳴らし方です。声帯の位置をナチュラルな位置のまま出す鳴らし方、出し方です。この鳴らし方は、最も負担の少ないマイク抜けのいい出し方なので、本当はこの鳴らし方を日本中のポップス・ロック・R&B・ジャズ・ブルース等のシンガーに浸透させたいのが願いです。世界のトップシンガーは、この位置がちゃんと分かってチェストボイス・ハーフトーンボイス・ファルセットと使い分けています。

正しいチェストボイスの鳴らし方を覚えることで、多くの悩みが解消されると思います。一度は自分の癖をとって、どうぞ本来自分が持っている最も自然な声、声帯の位置で鳴らせるようになることをすすめます。チェストボイスを使う代表的なシンガーとして、スティービーワンダー、ホイットニーヒューストン、ジョンレノン、もちろん他のハーフトーンボイス(ミックスボイス・ミドルボイス)、ファルセット(ヘッドボイス・裏声)も、使い分けてはいますが参考になると思います。一度聞いてみてください。後は練習あるのみです。正しいトレーニングをいっぱいやってください。きっといい歌が歌えるようになります。

僕らもベストを尽くしサポートします。

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