Rss

「ハミング」「ネィ」の練習上の注意点

2017/08/16

こんにちは。
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのフルカワです。

 今回は【「ハミング」「ネィ」の練習上の注意点】というお話です。前回更新の記事で、倍音が整い、音域が広がり、瞬発力や柔軟性がつく・・・といった「ハミング」と「ネィ」の練習で得られる様々な効果について語りましたが、今回はその練習をする上で特に意識していただきたいことや、注意すべきポイントについてお話していこうと思います。

 まず、ハミングとネィが正しく鳴らせているかどうかをチェックするポイントとして、「クリアな音が鳴っているかどうか」と「音や響きが頭や身体にこもりすぎることなく前に出ているかどうか」の二点があります。クリアでない音が鳴ってしまっている場合や、頭や身体にこもりすぎてしまう場合は、声帯の使い方が良くない可能性がありますし、場合によっては声帯への負担が大きくなりすぎて、痛めてしまう可能性もあります。前回の記事でも話しましたが、ハミングやネィは筋トレと同じような側面もあります。筋トレのやり方を間違えていたり、限度を超えてやり過ぎてしまったりすると、筋肉や関節などを痛めてしまうことになりますよね。それと同じです。クリアな音が前に出ていて、なおかつ負担が少なく楽に鳴らせるような鳴らし方こそ理想です。正しくならせているのかどうか、そしてどのくらい練習したら良いのか、などの具体的な判断は、専門家である我々 bit of sound の講師陣にお任せいただければと思います。先ほどの二つのポイントをしっかりと意識しつつ、レッスン時に講師としっかりとコミュニケーションをとりながら、焦ることなく練習を重ねていきましょう。

 また、このハミングとネィの練習をしていく上で強く意識していただきたいのが、自分の声帯や身体で鳴らせる理想的なハミングやネィの音があって、それを探っていくことがとても大事だ、という点です。よくレッスンをしていて「先生の鳴らしている音とちょっと違うんですけど、これで大丈夫ですか?」という質問を受けるのですが、これはそもそも質問自体が間違えています。ハミングやネィは、声帯で作った音を鼻腔に共鳴させて作る音です。人間は一人一人顔カタチが違うように、声帯の形や鼻腔の形、空気の通り道の形から肺活量まで、それぞれ微妙に異なるわけです。ですから、音が違っていて当たり前なんですね。これは楽器の持っている空間の違いとも似ていて、楽器の大小で音の高低が変わったり、同じ種類の楽器でもメーカーや作り手によって微妙に音が異なったりするのと一緒です。したがって、先生(トレーナー)の鳴らしている音と少々違っていても大丈夫だったりしますし、男女差も当然ありますし、さらにトレーナー同士でも音は若干違います。私も以前このスクールの生徒でしたが、師匠であるRihiroの鳴らすハミングと私の鳴らすハミングでは少し音が違います。ただこれは、どちらかが合っている間違っているという話ではなくて、楽器の形が違えば音は多少変わるんだけれども、鳴らしている音の方向性だったり目指すところは同じであるということです。コツがつかめていないうちや完成度が低いうちは多少のブレがあったりするかもしれませんし、何が正解で何が不正解なのか最初のうちはよくわからないかもしれませんが、丁寧に分析し説明していきますので、より高い完成度を目指してトレーナーと二人三脚で進めていってもらえればと思います。

それでは!今日も良いボイトレを!