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「ナチュラル」とは何か?

2018/09/26

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の古川淳一先生の写真
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのフルカワです。

今回は【「ナチュラル」とは何か?】というお話です。

「ナチュラルな(natural)」という言葉は、当スクールのボイストレーニングのレッスンの中でも特によく使われる言葉です。「ナチュラルな発声」や「声帯のナチュラルな位置」などなど、様々な言い方で使われています。ではそもそもその「ナチュラル」とはいったい何なのか。これについて、私独自の見解も交えつつ、詳しくお話していきたいと思います。

まずは、「ナチュラルな(natural)」という言葉を考える上で、対義語が何になるのかを考えてみましょう。なかなかピンとこない方も多いかもしれませんが、対義語としては「人工の(artificial)」という言葉が当てはまります。「人工知能(Artificial Intelligence ; AI)」という言葉でも有名ですね。例えば同じ植物群でも、手付かずの大自然にあるものなのか、高級マンションの中庭にあるものなのか、の違いですね。要するに、人の手が加わっていないこと、というのが「ナチュラル」の定義です。

ではそれがボイストレーニング、声帯の使い方においてはどういう解釈になるのか。これは私独自の解釈なのですが、「しっかりと発声が出来ているわりに声帯を使っている感じがほぼ無いこと」という感じです。「発声に作為が無いこと」とも言えるでしょう。ガンガン発声練習したけど、そういえば声帯がそんなに疲れてないなぁと思える感じだったり、気づいたら結構な長時間歌い続けられていたなぁと思える感じが、ある種「ナチュラル」に近いと考えていただけたらと思います。

したがって、発声練習のときにあれこれ考え過ぎるというのは、そこに意識や欲が介在してしまうことになり、ナチュラルな感じからは遠ざかってしまうことになります。良いイメージを持つことはもちろん大事ですし、練習法などを習ってすぐは色々と考えながらやらなくてはなりませんが、回数をこなし慣れていくことで、考えなくても身体が勝手に動く状態にまで練習していくことが重要です。最初からなかなか思い通りにはいかないのがボイストレーニングですが、試行錯誤を繰り返す中で、いつの間にかすんなりとできるようになっていた、というのが理想的な感じだと思います。

ナチュラルとは何か・・・その答えにたどり着くのはとても難しいことですが、我々トレーナーは、そこにたどり着くための技術、経験、ノウハウを持っています。少しずつでも「ナチュラル」に近づけるように、全力でサポート致します。共に頑張りましょう!