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歌う際の声量について

2016/12/26

こんにちは。
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール
ボイストレーナーのフルカワです。

今回は、【歌う際の声量について】というお話です。

ライブなどでプロのボーカリストがパワフルに歌っているのを聴いた時、あんな風に大きな声で歌えたら気持ち良いだろうなぁ…なんて思ったことがある方も多いでしょう。抑揚が大きく表現力が豊かな歌を聴いて、思わず感動してしまったという方もいらっしゃるのではないかと思います。声量を自在に操ることは、上手に気持ちよく歌う上で必要不可欠なスキルのうちの一つです。今回は、大きくてパワフルな声が出せるように、そして声量を無理なくコントロールしていくための具体的な方法について書いていきたいと思います。

まず、大きな声が出ない、声量が増やせないという場合、そもそも大きな声をどうやって出せば良いのか、という問題にぶち当たるわけですが、これは楽器を例に出せばわかりやすいかとおもいます。ラッパを吹いていて音を大きくしようとする場合、ラッパに吹き込む息の量と勢いを増やしてあげることが必要ですね。それと同じで、声を大きくする場合も、声帯を通過しようとする息の量と勢いを増やし、圧力を上げて振動を大きくしてあげる必要があります。その上で、ノドや声帯の周りの筋肉に必要最小限の力を入れてあげることで、安定して無駄のない大きな声が出るようになるわけです。出来るだけリラックスして、腹式呼吸でしっかり息を吸って、遠くにいる人に声を届けるように勢いよく出してあげ
ると良いでしょう。ただただガムシャラに力を入れて発声すれば良いわけではありませんし、そうやって出した声は十中八九美しくありませんので注意しましょう。笑

では具体的にどんな練習をすれば良いのかというと、まずは何よりも腹式呼吸 の練習が必須ですね。吐き出す息の量をコントロールするスキルが無いと声量をコントロールすることは出来ません。腹式呼吸、頑張って身につけましょう。次に声帯の位置と使い方、そして力の入れ方になりますが、これはなかなか一人では難しいですので、最初はトレーナーに確認してもらいつつ練習してみましょう。声帯はナチュラルな位置で、無駄な力を極力排除して気持ちよくダイナミックに発声することが出来るようにしていきましょう。くれぐれも無理は禁物です。とりあえずひたすら練習すればいいというものでもありません。ノドが疲れてきたり痛くなったりを感じたらすぐに休憩を挟みましょう。

声量をコントロールしやすい音の高さや発音の種類にはそれぞれ個人差があります。例えば、発声練習中だけでなく実際に楽曲を歌っている時に、この曲だといつもより声を大きく出しやすいかも…などと思ったことがあるかもしれません。それが何故なのかをしっかり分析して答えが見つかってくると、声量のコントロール能力向上の大きなヒントになるということも忘れないでくださいね。様々なタイプの楽曲を歌っては分析して、改善のキッカケをじっくり見つけていってください。

最後に。例えばここに一台のウクレレがあるとします。このウクレレで気持ち良い音を出して下さい、と言われて手渡されたら、そっと携えたうえで張られてある弦を優しく爪弾く…というのがきっと正解ですね。力任せにバシバシ叩いて弾くというのはウクレレという楽器の良さが出せてるとは言い難いです。楽器を演奏する時には、その楽器の一番良い音が鳴る音の大きさや高さ、力の入れ具合などを探りながら演奏していくわけで、人が声を出す時も同じです。人それぞれ特徴があって、その人のノドや声帯に合った音の大きさや高さ、力の入れ具合を探っていく必要があるんです。全員が全員、とてつもなく大きな声が出せるとか、トッププロのように自由自在にコントロールが出来るというわけではありま
せん。「隣の芝生は青い」とは言いますが、人と比較してどうなのかではなく、以前の自分と比較してどうなったかを分析していきましょう。そしてその声帯の最も良い使い方が出来ている状態を軸にして、色んな音量で歌うことに挑戦してみて下さい。

それでは!今日も良いボイトレを!