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音楽用語と豆知識「ア」

音楽用語と豆知識

■アインザッツ Einsatz(独)
入ることの意味。楽器の弾き始め、歌い出し、フーガなどの声部の入りのこと。

■アヴェイラブル・ノート・スケール available note scale(米)
ジャズの即興演奏(アド・リブ)の基盤になるように体系づけられた音階(スケール)の総称。和音(コード)の機能および種類により演奏上使い分けられる。「アヴェイラブル・ノート」とは、本来「利用できる、有効な鍵盤」を意味する米語であるが、「アヴォイド・ノート avoid note」は演奏上注意して使用されなければならない。→アヴォイド・ノート。

■アヴォイドノート avoide note(米)
除外音。アヴェイラブル・ノート・スケール上において、和音構成音にもテンション・ノートにも当てはまらない音。

■アウフタクト Auftakt(独)
曲やメロディーが弱拍から始まること。弱起。

■アコースティック acoustic(英)
エレクトリック(電気的)ではない生の楽器や演奏をさす言葉。本来は「聴覚の」「音響上」のという意味。

■アーティキュレーション articulation(英・仏) Artikulation(独) articolazione(伊)
フレーズ内の細かい部分の表現法。スタッカート、レガート、音の区切りなど。

■アド・リブ ad lib(羅)
1)特にジャズにおいて、コード進行やモードなどに基づいて即興演奏すること。インブロヴィゼーションとほぼ同義。 2)楽譜上にad libitum(羅)と記されている場合は演奏者の自由にまかせる意味。

■アニュス・デイ Agnus Dei(羅)
ミサ通常式文の最後の章。「Agnus Dei, qui tollis peccata mundi 世の罪を除き給う天主の子羊」で開始し、「Dona nobis pacem われらに平安を与え給え」で閉じる。→ミサ

■アフター・ビート after-beat(米)
本来は弱拍や偶数拍の意味だが、現在では偶数拍を強調して演奏する感覚を意味する。ジャズをはじめ、ロック、ポピュラーなどはほとんどアフター・ビートである。

■アフ・レコ after recording(英)の略
映画、ビデオなどで映像を完成したあとから音楽、せりふなどを入れること。

■アフロ・キューバン Afro-Cuban(米)
ラテン・アメリカを代表する音楽。アフリカのリズムとスペインの音楽が融合してできた音楽で、スペイン領だったキューバに住んでいた黒人奴隷によって作られた。

■アラゴネーズ Aragonaise(仏)
→ホタ。

■アリア aria(伊) air(英・仏) Arie(独)
1)詠唱。アリアと言う言葉は元来空気、呼吸、歌曲、旋律を意味した。通常はオペラ、オラトリオ、カンタータ中の旋律的な独唱曲を指すが、2重唱でもアリアの名称をもつ曲もある。また演奏会用アリアのように独立した声楽曲もある。アリアは多くの場合、先行する語るような調子のレチタティーヴォと対照をなす。18世紀ナポリ派のオペラでは声楽の技巧を披露する典型的な場としてA-B-A’の形式のダ・カーポ・アリアが発達した。19世紀のイタリア・オペラでは美しい旋律と高度な技巧を披瀝するという機能を保った。 2)器楽や声楽における小旋律曲を指す名称。

■アリエッタ arietta(伊) ariette(仏)
1)小アリア。 2)18世紀後半のオペラ・コミックにおいて会話の合間に歌われるアリアで、これはcomedie melee d’ariettesと呼ばれる。

■アルペジオ奏法 (日)
ギター奏法の1つ。コードを弾き下ろしたり弾き上げたりするストローク奏法に対して、コードを分散和音にしてピッキングすること。

■アルマンド allemande(仏)
16世紀に現れた穏やかな2拍子系のドイツ舞曲。バッハの時代に様式化され、組曲の第1曲に用いられた。18世紀後半には速い3拍子系のワルツに似た舞曲を指した。

■アレンジメント arrangement(英)
編曲のこと。ポピュラー音楽では実際の演奏形態に応じて曲の構成やリズム、ハーモニーなどを決定することをさす。アレンジ。

■アングレーズ anglaise(仏)
「イギリスの(舞曲)」という意味。1拍目に強いアクセントを置く2拍子系の舞曲。

■アンプロンプテュ impromptu(仏)
→即興曲。

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