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音楽用語と豆知識「ス」

音楽用語と豆知識

■スウィング swing(米)
「揺れる」という意味で、ジャズの躍動感を表す言葉。1930~40年代にはジャズの代名詞ともなった。ジャズ。→

■スキャット scat(米)
歌詞の代わりに「ダバダバ」「シュビドゥワ」など、意味のない言葉を即興的に歌うこと。ジャズ・シンガーをはじめ、ポピュラー音楽の世界で多く用いられる。

■スコア score(英) Partitur(独) partition(仏)
総譜。合奏、合唱、オーケストラなどのすべてのパートが同時に書かれている楽譜。音域の高いパートから順に上から下へ書かれる。オーケストラのように大編成の場合は、木管楽器、金管楽器、打楽器、弦楽器、の各群の順に上から書かれ、その中でさらに音域の高い順に上から書かれる。独奏楽器や特に編入された楽器は通常、打楽器と弦楽器の間に置かれる。オペラなどを声楽とピアノ伴奏に編集したものはヴォーカル・スコア。オーケストラをピアノ用に編曲したものはピアノ・スコアなどと呼ぶ。

■スタンダート・ナンバー standard number(英)
流行に関係なく長年にわたり多くの演奏家に取り上げられ広く一般的に親しまれている曲の総称。

■スタンダード・ピッチ standerd pitch(英)
標準調子。音の高さを合わせるために決められた特定の振動数(音高)。標準調子は時代によって変遷があるが、1859年のパリ会議と1885年のウィーン会議で1点イ(A)音=435ヘルツとする国際ピッチが定められた。後に1939年のロンドン会議で1点イ( A)=440ヘルツをコンサート・ピッチとして今日に至っている。しかし、実際には演奏効果を高めるためにピッチを高くする傾向があり、現在の演奏会では442~443ヘルツが多く用いられてる。

■ストレート・メロディ straight melody(英)
楽譜に書かれた通りのメロディのこと。

■ストローク奏法 stroke playing(米)
ギター奏法の1つ。コードを弾き下ろしたり弾き上げたりしてコード・サウンドを出す奏法。弾き下ろすことをダウン・ストローク、弾き上げることをアップ・ストロークという。

■スラー slur(英) Legatobogen(独) liaison(仏) legatura(伊)
いくつかの音符の上または下に付ける、なめらかに(レガート)で演奏することを示す弧線。曲の区切りを示すために使われることもある。また、弦楽器では弓を返さずに1弓で弾くことを、管楽器では1息で吹くことを意味する。

■スライド slide(英)
1)弦楽器で、弦を押さえてる左手の指を指板の上方または下方にすべらせて音程を変える奏法。スライディング。 2)金管楽器などで、円筒部を2重管にして外側の管を伸縮させて音程をつくる装置。スライド・トロンボーン。 3)→装飾音。

■スロー・バラード slow ballad(米)
スロー・テンポの曲、演奏のこと。多くはラヴ・ソング。→バラード。

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