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発声の時の呼吸の使い方

2020/07/01

こんにちは。東京のボイストレーニングスクールM&N Bit Of Sound講師の山田由紀先生
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのゆきです。

今回は発声の時の呼吸の使い方についてお話したいと思います。
レッスンの時に「肺活量はあった方がいいですか?」という質問を受けます。もちろんあるに越したことはないと思いますが、その前に、一度使い方を気にしてみてはいかがでしょうか?
肺活量は性別や体格によって様々です。せっかく大きい入れ物(肺)をもっていてもうまく使いこなせなければ意味がないと思うので、まずは自分の持っている肺を最大限に使うように意識してみてください。
肺活量について調べていて気になったのが、【%肺活量(%VC)】(ぱーせんとはいかつりょう)というものです。
生活習慣病用語辞典では、
性・年齢・身長より計算した予測肺活量に対して、実際の肺活量が何パーセントであるかを出したものです。肺や胸郭(胸部(胸骨・ろつ骨・胸椎)の骨格のことです)が硬くなっている状態, 呼吸するときに使う筋肉の筋力低下、気道の閉塞では低値となります。QUPIOでは80%を正常値としています。
と記載してありました。これは健康に関する用語の説明となっていますが、レッスンをしていると、筋力をあまり使えてなかったり、気道の自然な状態が確保されてないなと感じることがあります。
まず、 肺に入れた呼吸をたくさん使うために、わざと呼吸を使い切るトレーニングをしてみましょう。息を吸うときは意識しているのに、吐くときには意識していないことはよくあります。 出し方はなんでもよいのですが、なるべくリラックスした状態がよいので、まずはリップロールでやってみましょう。普通だと、1オクターブのメロディでも、無意識にフレーズごとに息継ぎを入れると思うので、それを息が続く限り、息継ぎをせずに続けてみます。短いフレーズなので、何回か続けられると思います。慣れてくると続けられるフレーズの回数も増えてきますし、違うメロディでも試してみてください。 出しながら、腹筋が上手く使えているか確認してみてください。
次に、空気の流れがスムーズかどうか確認してみましょう。息を吸うときに力みすぎて、気道が狭くなってませんか?息苦しくないですか?普通に呼吸するときや、会話をする時にはない緊張があると、息を吸いにくくなってしまいます。息を吸うときにリラックスできていると、短い時間でたくさん吸うことができますよ。
肺活量が気になる方は、お家で出来ますので、一度試してみてください!