Rss

声帯のしくみと体の使い方

2020/06/01

こんにちは。東京のボイストレーニングスクールM&N Bit Of Sound講師の小林桂尉子先生
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのけいこです。

今回は、声帯のしくみと、体の使い方について考えてみたいと思います。

声が出しにくいときの理由として、色々ありますが、声帯に炎症やポリープなどがある場合や、加齢により声帯が萎縮して細くなってしまう場合。このどちらでもない場合は、久しぶりに声を出すと、出しにくいという場合が多くあると思います。声帯は使わないと衰えます。
声帯は左右についた2枚のヒダのような筋肉でできています。
そこに肺から空気が送られると開いて、声を出すと閉じます。そこに空気が振動して声となります。筋肉が衰えるとそのヒダが閉じる力が弱くなり、振動しづらくなり、声がかれたり、出しにくくなったりします。体を鍛えるのと同様に、定期的に鍛えてあげる必要があります。これは声を出すことでしか改善されないので、正しくボイストレーニングを行いましょう。また、声帯の表面が乾かないように、水分補給や、加湿なども気をつけるとよいです。

体の使い方としてよく聞くのは、椅子に座り、椅子の手すりを下に押しながら声を出してみたり、立って少し膝をまげて声を出してみてください。お腹に力が入り、下に引っ張られるような感覚になると思います。この体の感じを意識してあげてください。久しぶりにボイストレーニングを行う時は、体を使うことを忘れがちになるので、少し意識して、背中が丸くならないよう、姿勢をただして、腹式呼吸です。リップロールから、はじめてみてください。息の量が多くなるときや、強くなるときに、お腹に力が入るとよいでしょう。重心を下に感じながら、ナチュラルな声帯の位置で、ウォーミングアップしていきましょう。体を使うと上手く息が前に流れていくのを感じられると思います。
20分もすると、じんわり汗をかいてくると思います。良い感じです!
久しぶりだと、声帯が疲れる感じや、体も疲れると思うので、無駄な力が入らないように、少しづつ、出来るときに続けられたらよいと思います。
長いお休みが続いていたので、またゆっくりと丁寧にボイストレーニングはじめてみてください。そして、歌うときは、楽に自由に!歌いやすくなると思います。