こんにちは。
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのリヒロです。
今日からまた、ボイストレーニング講座が始まります。
前回の講座より、少し身近な例を挙げ、より具体的に進めようと思います。
この講座が皆の悩みや、迷いなど解消できる手助けになれば幸いです。
まず、今日は、クラシック型の発声と、ポップス型の発声の違いを説明していきます。
まず、クラシック型の発声は、どうやって生まれたかというと、その時代は電気がまず無かった時代に生まれた発声法です。
アンプもない、スピーカーもない、音を大きくする手段がなかった時代に生まれた発声法なのです。
オペラや合唱など、大勢の人に声を届けたい、どうやったら大きな声が出るんだろう。そこから生まれた発声法です。
アコースティックのピアノやギターなども同じですが、その胴体に共鳴させることによって、音が大きくなっている訳です。
そう昔の人は考えたのです。
低い方は、声帯を落として胴体に近づけて鳴らすことによって、胴体に共鳴させ、高い方は、わざわざ顎を引いて、声を一度頭蓋骨にあて共鳴させ、要するに体全体に共鳴させることによって、大きくしようと考えたのです。
ですから、クラシックの発声をする時は、姿勢を正して、胸を張って、顎を引いて、体中に共鳴させて歌う発声法になった訳です。
それと反して、ポップス型の発声は、声帯の位置をナチュラルな位置のままで、ストレートに鳴らす発声法です。
大きな声を出すというより、胴体に響かせるのではなく、ストレートに声を前に出す、クリアーな音を鳴らす発声法です。
ですから、マイクにストレートに音があたるので、マイク抜け(マイクのり)のいい声の出し方、発声法です。
それで、ナチュラルに出していくので、クラシック型と比べると、喉に負担が少ないという利点もあります。
でも、クラシック型の発声が悪いと言っている訳ではありません。クラシック型の発声は、少し不自然に負担のかかる発声法なので、選ばれた喉を持っている人のみが、最後は生き残れる世界です。
ポップス型の発声は、自然に負担の少ない発声なので、選ばれた喉を持っていない人たちでも大丈夫な発声です。
要するにポップスです。
どちらの発声がいいと言う訳ではなく、やる音楽によって発声が変わるということです。
オペラなど、マイクを使わない音楽は、クラシック型の発声で、ロック・ポップスなどのマイクを使う音楽は、ポップス型で、より楽しく自由に歌えるように、ぼくらはサポートします。
歌を歌おう
そこに
希望と勇気が生まれる。