Rss

本番前の発声練習について

2018/11/21

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の小林桂尉子先生
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのけいこです。

今回は、本番前の発声練習についてお話ししてみたいと思います。

ライブ・コンサート、舞台、レコーディング、オーディション等の前に、声を出したいけど、何をしたらよいですか?という質問がよくあります。
いつも、レッスンで行うボイストレーニングは、40分~50分ぐらいだと思いますが、全部は時間がかかって出来ない…..または、やり過ぎて本番喉の調子が悪くなったので、どうしたらよいかわからない…..なんて思う方もいるようです。でも、日々練習をしていないと、急に本番があると困りますよね。一緒に考えてみましょう。

本番当日は、できることなら、家を出る前にいつも行っているトレーニングが全部できるとよいと思います。そして当日の声出しは、ナチュラルな位置で鳴らせるように、日々の練習が大切です。以前のボイストレーニング講座「初心者の方が自宅でできるトレー二ング」や、「普段の練習の仕方」も参考にしてみてください。日々の練習は、ただトレーニングを重ねるのではなく、正しく丁寧に行うことを心がけて欲しいです。そして1人でやっていると、わからなくなってしまう…..という声もよく聞きます。その為に、月2回、4回のボイストレーニングで、担当トレーナーに確認することを繰り返し、反復練習を続けること。なかなか地味な作業ですが、焦らずコツコツです。これが大事!良い歌が歌えるようになる為の、一番の近道だと思います。

家で声を出したとしても、ライブコンサートや舞台等はもちろん、その他色々と待ち時間もあり…..ここで本番前の声出しです。その時はリップロールから、低音、高音、裏声、軽くハミングや、ア・エ・イ・オ・ウの表声や、高めの音程の裏声から低めの音程まで出してみたり、その日に歌う一番高い音程をハミングから裏声に繋げて出してみるのも良いと思います。つまり、低い音程と、高い音程を出すことで、バランス良く声が出ると思います。「やり過ぎないように」、リップロールから始めて、「軽く」声を出すことが大事です。

そしてベストなコンディションで望めるよう、体調管理をしてください。身体の調子が悪いと声も思うように出ないですよね。不摂生には気をつけて、睡眠、栄養バランスのよい食事、休養も必要です。そして、本番前日にはリラックスできるようなことができると良いですね。とは言っても、なかなか忙しくてリラックスする暇もない方、いらっしゃると思いますが…..。
本番に向けての生活スタイルが出来てしまうのが理想的です。プロの楽器演奏者が、日々の練習をかかさないように、ボーカリストも、定期的に本番がある方は、生活の中に、ボイストレーニングを取り入れてみることオススメします。

これから年末にかけて、イベントが多くなってくると思います。楽しく、ベストが尽くせるよう、充実した毎日を過ごしてください。皆さんのサポート頑張ります!