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Archives for : 9月2018

「ナチュラル」とは何か?

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の古川淳一先生の写真
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのフルカワです。

今回は【「ナチュラル」とは何か?】というお話です。

「ナチュラルな(natural)」という言葉は、当スクールのボイストレーニングのレッスンの中でも特によく使われる言葉です。「ナチュラルな発声」や「声帯のナチュラルな位置」などなど、様々な言い方で使われています。ではそもそもその「ナチュラル」とはいったい何なのか。これについて、私独自の見解も交えつつ、詳しくお話していきたいと思います。

まずは、「ナチュラルな(natural)」という言葉を考える上で、対義語が何になるのかを考えてみましょう。なかなかピンとこない方も多いかもしれませんが、対義語としては「人工の(artificial)」という言葉が当てはまります。「人工知能(Artificial Intelligence ; AI)」という言葉でも有名ですね。例えば同じ植物群でも、手付かずの大自然にあるものなのか、高級マンションの中庭にあるものなのか、の違いですね。要するに、人の手が加わっていないこと、というのが「ナチュラル」の定義です。

ではそれがボイストレーニング、声帯の使い方においてはどういう解釈になるのか。これは私独自の解釈なのですが、「しっかりと発声が出来ているわりに声帯を使っている感じがほぼ無いこと」という感じです。「発声に作為が無いこと」とも言えるでしょう。ガンガン発声練習したけど、そういえば声帯がそんなに疲れてないなぁと思える感じだったり、気づいたら結構な長時間歌い続けられていたなぁと思える感じが、ある種「ナチュラル」に近いと考えていただけたらと思います。

したがって、発声練習のときにあれこれ考え過ぎるというのは、そこに意識や欲が介在してしまうことになり、ナチュラルな感じからは遠ざかってしまうことになります。良いイメージを持つことはもちろん大事ですし、練習法などを習ってすぐは色々と考えながらやらなくてはなりませんが、回数をこなし慣れていくことで、考えなくても身体が勝手に動く状態にまで練習していくことが重要です。最初からなかなか思い通りにはいかないのがボイストレーニングですが、試行錯誤を繰り返す中で、いつの間にかすんなりとできるようになっていた、というのが理想的な感じだと思います。

ナチュラルとは何か・・・その答えにたどり着くのはとても難しいことですが、我々トレーナーは、そこにたどり着くための技術、経験、ノウハウを持っています。少しずつでも「ナチュラル」に近づけるように、全力でサポート致します。共に頑張りましょう!

ボーカルマイクの選び方

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師のRIHIRO先生の写真
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのリヒロです。

今日は少し視点を変えて、ボーカルマイクの選び方を私の主観のみで書いてみようと思います。少しみんなが選ぶときの参考になればと思います。

まず、用途によって使い分けます。コンデンサーマイク、ダイナミクスマイク、リボンマイク、この3種類がボーカルマイクとして使われてきました。その中でも現代は、コンデンサーマイクとダイナミクスマイク、この2つを使い分けているのがほとんどです。用途は、コンデンサーマイクは、レコーディングの際に多く使われ、ダイナミクスマイクは、ライブやコンサートでよく使われます。もちろん例外もあるのですが、基本的にはそうです。今日はその中で、ライブ、コンサートで使われるダイナミクスマイクの選び方を私の主観のみで書いてみようと思います。多くのメーカーの中からどのマイクを選べばいいのか、どのマイクが自分に合うのか、迷われている人の参考になればと思います。

まず、最もポピュラーなSHURE(シュア)のマイクについて。私もこのメーカーのマイクを長年愛用してきました。SM58、SM57、ベータ58A、ベータ57A、KSM8、今までこの5種類のマイクをライブ等で使った経験から言うと、ベータ58Aが最も万能なマイクです。パワー、音色、声の入っていくスピード、よく作られたバランスの取れたマイクです。気持ちよく歌えます。1本持っていたいマイクだと思います。それともう1つ、KSM8はパワー系のボーカルにお勧めです。シャウトした時の音も綺麗に拾ってくれます。ストレスなく歌えて声が入ってくれます。かなりいい音で、私が今お気に入りのマイクです。

次に、SENNHISEIR(ゼンハイザー)のE935です。このマイクは感度もよく、音色も素晴らしいマイクです。繊細なボーカリストにはすごく適しています。女性シンガーにお勧めの1本です。

次に、beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)のM88TGです。このマイクは癖がなく、かなりいいマイクです。特に低音をきっちり拾ってくれるので、綺麗なハイトーンボーカルの人にお勧めです。弾き語りの時も低音を拾うので、豊かな音の広がりを望めます。

まだまだいいマイクはたくさんあるのですが、まずはこの4本は使い勝手がいいマイクだと思います。ぜひ参考にしてみてください。自分に合ったマイクを見つけて、今日も気持ちよく歌いましょう。次の機会に他のマイクも紹介したいと思います。

 

【関連するボイトレ講座】

ボーカルマイクの選び方(おすすめ・定番)

ボーカル用マイクの種類と特徴

マイクの正しい持ち方・使い方

マイクの指向性について

 

歌うときの口の開け方

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の篠遠恵美先生
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのめぐみです。

今回は、歌うときの口の開け方についてお話ししたいと思います。

たまに生徒さんに、歌うとき口の開け方はどうしたらいいですか?と聞かれる事があります。その時に言わせていただくのが、あくまで自然に口を開けて歌うということです。たまに大きければ大きいほど開けたほうが良いのではないかと思っている方がいます。小さい頃に口を大きく開けて歌ってと言われた方もいるかもしれません。ですが、実際にポップスのシンガーで大きく口を開けて歌っている人は少ないと思います。ただ、例えばスティービーワンダーは、歌っているとき頬が上がって上の歯が見えて少しニヤニヤして歌っているように見えます。そのように歌っているシンガーは多いです。口の周りの筋肉と声帯の筋肉が連動しているというわけではないのですが、あまりに頬が下がって口を上に開けられない人はやはり声が前にも抜けずこもってしまいます。少しニヤニヤして歌うということをおすすめします。声が前に抜けやすく、高い声も少し出やすくなったりする人もいます。もし頬が上がりづらい人がいたら、指で上の歯が見えるように上唇を軽く上げて歌ってみたりすると感覚がつかめるかと思います。もし顎や口周りに力が入って歌ってしまう人がいたら、頬をかるく手で包んで歌うと力が抜けやすくなります。色々方法はあるので、どれが自分に合うか試してみてください。

後は、自分が好きなシンガー、尊敬するアーティストの口の開け方を真似して歌ってみることです。マイケル・ジャクソン、ダイアナ・ロス、スティング、アリシア・キーズ、コリーヌ・ベイリー・レイ、ノラ・ジョーンズ、ブルーノ・マーズ、エド・シーラン….素晴らしいシンガーはたくさんいます。自分にも身につくかもしれません。

普段の自分よりも、歌っているときが一番綺麗でかっこよくなれるように。歌っている姿をたまに鏡で確認するのもいいですね。ちゃんとリラックスしているか、無駄な動きがないかなど。あくまで自然に、だけど少しニヤニヤして歌う。。。おすすめします。

同じ事の繰り返しのボイストレーニング。だけどそれに意味がある。たまに違う方向からも色々試してみてくださいね。

まだ暑い日が続いてますので、体調くずされないように、素敵な一日をお過ごしください。本日も楽しいボイトレを!ぜひサポートさせてください。

低音を出しやすくするためのトレーニング

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の山田由紀先生
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのゆきです。

今回は『低音を出しやすくするためのトレーニング』についてのお話をしてみたいと思います。

低音が出にくくて悩んでいる方、特に女性の方に多いと思いますが、少しずつ出しやすくなるためのトレーニングをしていきましょう。

低音が出しにくい場合、大体息が苦しくなったり、音がこもったりします。これは、声帯の位置が関係しています。理想的な出し方は、低音でも高音でも自然な声帯の位置で鳴らすことです。しかし、低音を出そうとすると「低い」というイメージがじゃまをして、声帯も下がりやすくなります。そうすると、胴体に響き、こもった音になります。あとは低いことを意識しすぎて、力んでしまうことで、さらに出しにくくなります。

低音が出るときの声帯の状態は、声帯の震える時の長さが関係しています。声帯を、ちょうど弦が震えている状態に見立てると、低音は震える声帯の長さが長くなります。分かりやすくギターで例えると、左手を何も押さえずに弾いてみるような感じです。逆に高音はというと、震える声帯の長さが短くなります。同じようにギターだと、弦を押さえながら弾く状態です。右手に近くなればなるほど音は高くなりますよね。それを声帯でやるのがポップスの発声方法です。これがスムーズに出来るようになると、低音の音域を広げることができます。

ではその方法を試してみましょう。まず、表の声で出しましょう。母音「ア・イ・ウ・エ・オ」の中で得意な発音があればそれがいいと思います。なければどれでも大丈夫ですよ。では、私は「ア」が好きなので、それで進めます。表の声で「アー」とのばしていくのですが、始めは少し高めの出しやすい高さで出しはじめ、音程を坂を降りるように下げていきます。でも、音程は下がっても声帯は下げないように!ここが重要です。音と一緒に声帯が下がっていくと、低くなるにつれ息が苦しくなると思います。では、どの状態になればいいのかというと、「音程は下がるが、喉は下がらない状態」です。言葉で説明するのは少し難しいのですが、口からでる空気の量があまり変わらない感覚のまま音だけ下がっていき、最後低くなったときに、音がガタガタとした感じになります。声帯(ノド)が震える感じが増えてくる感覚になります。低くなったときの音はアの声というより、むしろ口の形がアなだけで、声帯が震えている音が口から出ているだけのような感じです。声帯が緩んでいるような感覚も出てくるかもしれません。ここで大事なのは、無理やり出そうとすると、力んで出ないので、とにかく焦らずリラックス!です。この出し方がうまく出来れば、うまく低音が鳴らせるノドの状態になっています。この感覚のまま低い音を鳴らすようにしてみると、少しずつですが、スムーズに低音が出るようになります。低音の声帯の位置を安定させると、高音の音域も出しやすくなる方が多いです。固まっていた声帯がスムーズに動かせるようになるからだと思います。

ぜひ皆さま試してみてくださいね。それでは楽しいボイトレを!